私を追い回した男は不注意で川に落ち、こう言った「汚物を送りつけてやるからな」
男から逃げる事はできたが嫌な予感がする。家が臭い。
私にそっくりな少女は家で待っていて、やはり臭いと言って、匂いの元を探した。
「ここだよ」と言って指した場所は、押し入れだった。
開けると、中には私の同居人の老婆がいた。
「その人に何もしないで」私は老婆を守ろうとした。
私に似ている少女は老婆を追い出すつもりだった。
私と少女はもみ合いになり、エメラルドグリーンの階段を転げ落ちた。
私は少女の眼球を思いっきり指で押した。眼球の感触は、何にも似ていなくて、今自分が潰しているのは人間の眼球であるという現実をつきつけた。
それから脇で少女の首を絞めた。
じわ〜っと足下に温かい物が広がった。それは少女が窒息して失禁したのだった。
少年が少女との別れを悟った。
一方的に口づけて、大量の金属を放った。
金属は少女の口内に収まりきらず、ざらざらと唇の端からこぼれ落ちた。
少女はその音と感触を忘れたくない、と強く願った。
少女は長い夢から醒めた。
目覚めた時口内に仄かに残る金属の味を不審に思った。
それは、かれが、あなたにおぼえておいてほしいから、おくったものよ
誰かの声が聞こえた。
公園の公衆便所の脇に、目を凝らすと、テントくらいの大きさの家が建っていた。
中は裸電球の明かりが揺らめき、小さなテーブルと、壁一面に絵や写真が飾ってあった。
テーブルでノートパソコンを囲みながら、女の子三人が話し込んでいる。
話に区切りがつくと三人は公園の向かいの道路にある100円均一に向かった。
その家のトイレ側ではない方の隣には大男が横になれそうなソファが二つと、洗濯機やクッションなど、わりと立派な家具が並べられていた。
ここら一体が家なんだな、と思った。